40代の履歴書で志望動機はどう書く?経験をつなげる書き方

転職活動の進め方
※イメージとして作成した画像です

40代で転職活動を始め、履歴書を書いているものの、「志望動機に何を書けばいいのか分からない」「20代や30代と同じような内容でよいのだろうか」と悩む人は少なくありません。

特に40代は社会人経験が長く、これまでの仕事内容や実績、転職理由、今後の希望など書きたい材料が多いため、すべてを志望動機欄に入れようとすると、かえって何を伝えたいのか分からない文章になりやすいものです。

一方で、「御社の理念に共感しました」「これまでの経験を生かしたいです」と短くまとめるだけでは、なぜその会社を選んだのか、自分のどの経験を生かせるのかが伝わらず、他の応募者でも書ける内容になってしまいます。

2026年3月更新のdodaの履歴書ガイドでは、志望動機をまとめる際に転職理由と企業の魅力を結び付け、自分のスキルや実績を盛り込むことがポイントとして示されており、マイナビ転職でも中高年の場合は豊富な経験と企業が求める人材との一致を示し、即戦力として活躍できることを伝える考え方が紹介されています。

つまり40代の履歴書では、熱意の強さだけを文章にするのではなく、「なぜ転職するのか」「なぜ応募企業なのか」「これまで何を経験したのか」「入社後に何を提供できるのか」を一つの流れにすることが重要ですので、基本的な書き方から経験別の例文、書けない場合の整理方法まで詳しく見ていきましょう。

40代の履歴書で志望動機を書く方法

40代の履歴書で志望動機を書く場合は、最初に応募理由を伝え、次にその理由を裏付ける自分の経験を示し、最後に応募先でどのように経験を生かしたいかをまとめると読みやすくなります。

2026年3月更新のマイナビ転職でも、履歴書の志望動機は結論から記載することが大切とされ、経験者の場合は応募企業へ入社したい理由、これまで培った経験、応募企業で発揮したい能力という流れが例として紹介されています。

40代だから特別な文章を書く必要があるのではなく、長い職歴の中から応募先との関連性が高い経験を選び、その会社を志望する理由と結び付けることがポイントです。

最初に応募理由を明確にする

志望動機を書き始めるときは、過去の職歴を長く説明するのではなく、「なぜこの会社へ応募したのか」という結論を最初に示すと採用担当者が内容を理解しやすくなります。

例えば法人営業の経験を生かして顧客の課題解決まで関われる仕事をしたいのであれば、「これまで培ってきた法人営業経験を生かし、より顧客の課題に踏み込んだ提案に携わりたいと考え、貴社を志望しました」というように書き始められます。

このとき、「成長したい」「魅力を感じた」「将来性があると思った」など抽象的な表現だけにせず、応募企業の仕事内容や事業、募集ポジションのどこに魅力を感じたのかまで具体化することが大切です。

  • 応募した職種
  • 興味を持った事業
  • 共感した方針
  • 生かせる経験
  • 実現したい仕事
  • 今後のキャリア

企業の魅力を複数並べるより、自分の転職目的と最も関係するポイントを一つか二つ選ぶと、応募理由に一貫性を持たせやすくなります。

40代の志望動機では、「有名な会社だから」「安定しているから」という会社側の特徴だけではなく、自分がその特徴に魅力を感じた理由まで書くことを意識しましょう。

転職理由と志望動機をつなげる

志望動機を考えても文章が思いつかない場合は、「なぜ現在の会社から転職しようと思ったのか」という転職理由から考えると整理しやすくなります。

dodaでも志望動機が思いつかない場合は転職理由に立ち返る方法が紹介されており、転職する目的と応募先を志望する理由には関連があるケースが多いと説明されています。

例えば「現在の会社では管理業務が中心になり、顧客への提案に関わる機会が減った」という転職理由なら、「営業経験を生かして顧客と直接関われる環境」を転職先に求める理由につなげられます。

転職理由志望動機につなげる方向
担当領域が縮小経験を継続して生かす
専門業務から離れた専門性を深める
昇進機会が少ない責任範囲を広げる
事業再編経験を生かせる事業へ移る
働き方を変えたい長期的に働ける環境を選ぶ

ただし、志望動機欄で現在の会社への不満を長く説明する必要はなく、転職によって何を実現したいのかを中心にまとめます。

転職理由と応募理由が自然につながっていれば、「なぜ転職するのか」と「なぜこの会社なのか」という二つの疑問へ一貫した回答を示せます。

40代までに培った経験を入れる

40代の志望動機では、応募企業への熱意だけではなく、これまでの仕事で培った経験を応募先でどのように生かせるのかを具体的に書くことが重要です。

マイナビ転職でも中高年の志望動機について、豊富な経験から企業が求める人材とのマッチングを示し、即戦力として活躍できることを伝える考え方が紹介されています。

例えば営業職であれば、法人営業、新規開拓、既存顧客への提案、目標管理、後輩指導など、自分の経験の中から応募先が求める業務に近いものを選びます。

  • 担当してきた仕事内容
  • 経験年数
  • 担当顧客
  • 実績や成果
  • 業務改善
  • 後輩育成
  • マネジメント
  • 専門知識

長い職歴をすべて説明すると志望動機ではなく職務経歴の要約になってしまうため、応募企業で生かせる経験に絞ることがポイントです。

「20年間の社会人経験があります」という年数そのものより、その期間に何を経験し、応募先でどのような形で再現できるのかを示しましょう。

応募企業との接点を具体化する

「御社の事業に魅力を感じました」という文章だけでは、同じ業界の他社にも使える志望動機になりやすいため、応募企業だからこそ魅力を感じたポイントを探します。

確認する情報としては、求人票の仕事内容だけでなく、企業の公式サイト、採用情報、商品やサービス、事業方針などがあり、応募前に自分の転職目的と重なる点を整理します。

例えば同じ営業職でも、既存顧客との関係構築を重視する会社、新規開拓を拡大している会社、課題解決型の提案を重視する会社では、自分の経験との接点が異なります。

企業情報志望動機で見るポイント
仕事内容経験を生かせるか
事業内容関心を持った理由
募集背景期待される役割
求める経験自分との一致
今後の方針実現したい仕事との一致

企業情報をそのまま褒めるのではなく、「自分はこれまで○○を経験してきたため、貴社の○○という仕事に魅力を感じた」というように自分との接点を作ります。

応募企業について調べる目的は詳しい知識を披露することではなく、自分がなぜその会社で働きたいのかを具体的に説明する材料を集めることです。

求人で求められる経験に合わせる

40代の転職では、自分が伝えたい経験だけを選ぶのではなく、求人票を確認し、企業が今回の採用でどのような人材を求めているのかを把握することが重要です。

例えば自分には営業成績、後輩育成、業務改善という三つの強みがあっても、求人で営業チームのリーダー候補を募集しているなら、後輩育成や目標管理の経験を優先的に伝える方法があります。

反対に個人で顧客を担当する専門性の高い営業職なら、管理人数より顧客との関係構築や専門知識を生かした提案経験のほうが応募先との関連性を示しやすくなります。

  • 必須経験を確認する
  • 歓迎経験を確認する
  • 仕事内容を確認する
  • 期待される役割を考える
  • 自分の類似経験を探す
  • 最も近い実績を選ぶ

求人票の表現をそのままコピーして「コミュニケーション能力があります」と書くのではなく、その能力を発揮した自分自身の経験を短く説明しましょう。

40代は経験が多いからこそ、すべてを見せようとするより「今回の会社が必要としている経験は何か」という基準で材料を選ぶことが重要です。

実績は数字や事実で補足する

志望動機の中で自分の経験を伝える場合は、「営業を頑張りました」「多くの部下を育成しました」という抽象的な表現より、可能な範囲で数字や具体的な事実を加えると仕事内容をイメージしてもらいやすくなります。

例えば「法人営業を15年間経験」「5名のメンバーを育成」「業務手順を見直して処理時間を削減」など、自分が実際に担当した規模や役割を示します。

ただし履歴書の志望動機欄はスペースが限られているため、詳細な実績をすべて書くのではなく、応募理由を裏付ける代表的な経験を一つ程度選ぶ方法が使いやすいでしょう。

抽象的な表現具体化する視点
営業経験が豊富経験年数・顧客層
管理経験がある人数・担当範囲
改善実績がある改善した業務
成果を出した売上・件数・比率
育成経験がある人数・育成内容

社外秘の数字や正確に確認できない数値を無理に書く必要はなく、説明できる範囲の事実を使えば十分です。

詳しい実績は職務経歴書で説明し、履歴書の志望動機では「その経験を持つ自分がなぜ応募企業を選んだのか」を中心にまとめると役割を分けられます。

入社後の貢献まで書く

志望動機の最後は、「入社したいです」という希望だけで終えるのではなく、自分の経験を入社後にどのように生かしたいのかを示すと文章を締めやすくなります。

2026年3月更新のマイナビ転職でも、経験者の志望動機では締めくくりに応募企業で発揮したい能力を盛り込む構成が紹介されています。

例えば法人営業経験を持つ人なら、「これまで培った顧客との関係構築力と提案経験を生かし、既存顧客との取引拡大に貢献したいと考えています」といった形です。

  • 経験をどう生かすか
  • どの業務へ貢献するか
  • どの役割を担いたいか
  • 何を新しく学ぶか
  • どのように成長するか

「御社で成長したい」と自分が得たいものだけを書くより、「経験を生かして貢献しながら、新しい知識も身につけたい」というように企業側への価値も含めます。

40代だから入社直後からすべてできると主張する必要はなく、経験を生かせる部分と、新しい会社で学ぶ部分の両方を認識した文章にすると自然です。

履歴書に収まる内容へ絞る

40代は職歴が長いため、志望動機を書いているうちに過去の仕事内容、転職理由、実績、管理経験、応募理由などをすべて入れたくなりますが、履歴書には限られた記入スペースしかありません。

dodaでは志望動機欄について記入欄の7割以上を一つの目安として丁寧に記載する方法が紹介されており、マイナビ転職でも応募先への理由、経験、入社後に発揮したい能力を簡潔にまとめる構成が示されています。

そのため、履歴書では応募理由と代表的な経験、入社後の貢献へ絞り、詳細なプロジェクトや実績については職務経歴書へ回すと情報を整理できます。

履歴書職務経歴書
応募した理由詳しい職務内容
代表的な経験実績や成果
企業との接点担当したプロジェクト
入社後の貢献自己PRの根拠

志望動機欄の大きさは履歴書の様式によって異なるため、決まった文字数へ無理に合わせるのではなく、記入欄全体のバランスを見ながら読みやすく調整しましょう。

書き終えたら、「応募理由」「経験」「貢献」の三点が一読して分かるかを確認し、なくても意味が変わらない説明は削ると文章が締まります。

40代の履歴書で使える志望動機の例文

志望動機は応募する職種や自分の経歴によって内容が変わるため、誰にでも使える一つの正解文があるわけではありません。

特に40代では、同じ年齢でも管理職として働いてきた人、専門職を続けてきた人、異業種へ挑戦する人、ブランクから再就職する人など背景が大きく異なります。

ここでは代表的な状況別に考え方を整理しますので、例文をそのままコピーするのではなく、自分の経験や応募企業の特徴へ置き換えて利用しましょう。

経験職種へ転職する場合

同じ職種へ転職する場合は、これまでの経験を生かせることが分かりやすいため、「なぜ同じ仕事を別の会社で続けたいのか」を具体化することがポイントです。

例えば営業職から営業職への転職なら、単に「営業経験を生かしたい」と書くのではなく、応募企業の顧客層や営業スタイル、商品などと自分の経験との接点を示します。

長い経験がある場合でも過去の実績だけに終始せず、応募企業で何を実現したいのかまでつなげると志望理由が明確になります。

法人営業として15年間、既存顧客への提案と新規顧客の開拓に携わってきました。

顧客ごとの課題を把握し、社内の技術部門と連携して提案する営業を続けてきた経験から、顧客の課題解決を重視する貴社の営業方針に魅力を感じ志望しました。

これまで培った関係構築力と社内調整の経験を生かし、顧客との長期的な取引拡大に貢献したいと考えています。

自分の経験年数や仕事内容を実際の経歴へ置き換え、応募企業についても求人や公式情報で確認できる内容に変更して使いましょう。

管理職経験を生かす場合

管理職経験を求める求人へ応募する場合は、「管理職でした」という肩書きだけでなく、どの程度の人数や業務を管理し、何に取り組んできたのかを簡潔に示します。

40代ではマネジメント経験を確認される求人もありますが、企業によって求める管理職像は異なるため、売上管理、人材育成、業務改善など求人と関連する経験を優先します。

自分が管理することだけを強調せず、チームとしてどのような成果を目指してきたのかを含めると役割が伝わりやすくなります。

管理経験具体化する内容
チーム管理人数・役割
目標管理設定・進捗確認
人材育成面談・指導
業務改善改善した仕組み
部門調整連携した部署

志望動機では「前職では8名の営業チームを管理し、目標設定や進捗管理、若手育成を担当してきました。今後組織拡大を進める貴社で、営業経験とチーム運営の経験を生かしたいと考え志望しました」といった形にできます。

応募企業がプレイングマネージャーを求めている場合には、自分自身の営業活動とマネジメントを両立してきた経験も加えると求人との関連性が高まります。

管理職経験がない場合

40代で管理職経験がないと、「志望動機に書ける経験がない」と考える人もいますが、すべての40代向け求人が管理職経験を求めているわけではありません。

専門職として長く働いてきた経験、顧客対応、業務改善、後輩への指導、関係部署との調整など、役職がなくても応募先で生かせる経験はあります。

重要なのは管理職経験がないことを弁解するのではなく、自分が実際に担ってきた役割を求人で必要とされる能力へ結び付けることです。

  • 専門業務の経験
  • 顧客対応
  • 後輩への指導
  • プロジェクト参加
  • 業務改善
  • 社内調整

例えば「これまで営業事務として受発注管理や顧客対応に加え、新人への業務指導やマニュアル改善にも携わってきました。業務改善を積極的に進めている貴社で、実務経験を生かして業務の効率化にも貢献したいと考え志望しました」と書けます。

40代らしさを出すために無理にマネジメントを強調するより、長期間の実務で身につけた専門性や安定した対応力を具体的に伝えましょう。

40代で未経験転職する場合の志望動機

40代で未経験職種や異業種へ応募する場合は、経験職種への転職以上に「なぜ今その仕事へ移りたいのか」と「過去の経験の何が生かせるのか」を明確にする必要があります。

dodaの未経験転職に関する履歴書Q&Aでも、求人票に記載されている業務内容や必要スキルを確認し、前職と近いスキルや経験を探してアピールする方法が紹介されています。

未経験だから過去の職歴を捨ててゼロから始めると考えるのではなく、これまで身につけた持ち運べる経験と、新しく習得する必要がある知識を分けて整理しましょう。

未経験へ挑戦する理由を具体化する

未経験職種への志望動機で最初に必要なのは、「以前から興味があった」という気持ちだけではなく、なぜ40代の今その仕事へ移ろうと考えたのかという背景です。

例えば営業から人事へ転職するなら、後輩育成や採用面接への参加を経験する中で人材育成へ関心が強くなったなど、過去の仕事との接点を探します。

まったく関連性がないように見える仕事でも、顧客対応、調整、数字管理、改善、教育など、業務を分解すると共通する経験が見つかる場合があります。

  • 興味を持ったきっかけ
  • 関連する実務経験
  • 自分で学んでいること
  • 転職後に目指す役割
  • 応募企業を選んだ理由

「今の仕事が嫌だから別の仕事をしたい」という転職理由だけでは、なぜ応募職種なのか説明できないため、仕事内容そのものへの関心を具体化する必要があります。

40代で未経験分野へ移る場合は、年齢を意識した弁解を書くのではなく、これまでの経験をどこまで転用でき、新しい部分をどのように学ぶのかを示しましょう。

共通して使える経験を探す

職種名が変わっても、仕事を構成する能力のすべてが変わるとは限らず、前職で身につけた経験を新しい仕事へ生かせることがあります。

例えば販売職から営業職なら顧客ニーズを聞く経験、営業職から採用担当なら面談や関係者調整、事務職からカスタマーサポートなら正確な処理と顧客対応などが共通点になります。

「未経験です」とだけ考えるのではなく、求人に記載されている仕事内容を細かく分解し、自分が過去に似た行動をしていないか確認しましょう。

過去の経験転用できる能力
営業提案・交渉・顧客対応
販売ニーズ把握・接客
事務正確性・進行管理
管理職育成・目標管理
接客説明・トラブル対応
製造品質・改善・安全管理

共通点が見つかったら、「未経験ではありますが」と弱みから始めるより、「前職で培った○○の経験を生かせると考えています」と生かせる部分から説明できます。

もちろん専門知識が必要な仕事では新しい学習も必要なので、現在取り組んでいる勉強や資格取得があれば、事実の範囲で志望動機へ加えましょう。

条件だけを志望理由にしない

40代で転職する場合、給与、休日、勤務地、残業時間、転勤の有無など生活に関わる条件を重視することは自然ですが、それだけを志望動機にすると仕事内容への関心が伝わりにくくなります。

例えば「自宅から近いから志望しました」「年間休日が多いから応募しました」だけでは、同じ条件の別会社でもよいのではないかという疑問が残ります。

条件は会社選びの重要な基準として持ちながら、志望動機では仕事内容や事業、自分の経験との接点を中心に説明する方法があります。

  • 仕事内容との接点
  • 生かせる経験
  • 興味を持った事業
  • 応募企業の特徴
  • 今後目指す働き方

ただし勤務時間などが転職の大きな理由になっている場合に、それを隠して事実と異なる志望動機を作る必要はなく、長期的に働くための条件として整理したうえで仕事内容への関心と組み合わせましょう。

採用されるためだけに条件を無視して入社すると転職後のミスマッチにつながるため、志望動機の作成と会社選びは別々に考えないことが大切です。

40代の履歴書で避けたい志望動機

志望動機では、丁寧な文章を書けばよいわけではなく、応募企業との接点や自分自身の経験が具体的に伝わることが重要です。

特に40代では社会人経験が長いため、どの会社にも使える抽象的な文章だけでは、これまでの経験を踏まえてなぜ今回の会社を選んだのかが分かりません。

書き終えた志望動機を読み、「会社名だけ別企業へ変えてもそのまま使える文章になっていないか」を確認すると、修正すべき部分を見つけやすくなります。

企業を褒めるだけで終わらせない

「貴社の理念に共感しました」「業界をリードする企業として魅力を感じました」といった表現は志望理由の一部にはできますが、それだけでは自分が応募する理由として十分に具体化されていません。

同じ理念に共感する応募者は複数いる可能性があるため、「なぜ自分はその理念に共感したのか」という経験や価値観まで結び付けます。

例えば顧客第一という方針に共感したなら、自分も顧客との長期的な関係を重視して営業してきたなど、過去の行動を根拠にできます。

  • 企業理念だけを書く
  • 知名度だけを評価する
  • 商品を褒めるだけにする
  • 将来性だけを理由にする
  • 企業情報を並べる

企業研究で見つけた情報は、そのまま文章へ貼り付けるのではなく、「その情報を見て自分がなぜ応募したいと思ったのか」を一段掘り下げます。

企業の説明より自分との接点を多くすることで、他の応募者とは異なる自分自身の志望動機へ変えられます。

自己PRだけにしない

40代は実績が多いため、志望動機を書いているうちに「営業成績で表彰された」「部下を育成した」「プロジェクトを成功させた」など自己PRが中心になることがあります。

dodaでは自己PRは培ったスキルや経験を生かして会社に貢献できること、志望動機は応募先を志望する理由というように、採用担当者が見る観点の違いが説明されています。

志望動機にも経験や実績は必要ですが、それらは「だからこの会社へ応募した」という理由を支える材料として使います。

項目中心となる内容
志望動機なぜ応募するのか
自己PR何を提供できるのか
職務経歴何を経験したのか
転職理由なぜ環境を変えるのか

「私は○○ができます」で文章が終わっている場合は、その能力を応募企業のどの仕事で生かしたいのかを追加すると志望動機へ近づきます。

履歴書全体で同じ実績を何度も繰り返さず、それぞれの欄で何を伝えるのか役割を決めると限られたスペースを有効に使えます。

抽象的な熱意だけにしない

「これまで以上に頑張ります」「何でも挑戦します」「一日も早く貢献します」という意欲は悪いものではありませんが、それだけでは何をできる人なのかが伝わりません。

40代の場合は社会人として積み重ねてきた経験があるため、熱意を示す場合にも、その根拠となる職務経験を添えることが重要です。

例えば「早期に貢献したい」と書くなら、「これまでの法人顧客への提案経験を生かし、商品知識を早期に習得して貢献したい」と具体化できます。

  • 頑張りたい
  • 成長したい
  • 挑戦したい
  • 貢献したい
  • 学びたい

これらの言葉を使うこと自体が問題なのではなく、「何を」「どの経験を使って」「どのように」という情報を追加することがポイントです。

経験が豊富な40代だからこそ、気持ちの強さだけではなく、自分が入社後に取れる具体的な行動を想像できる文章を目指しましょう。

40代で志望動機が書けないときの作り方

履歴書を前にして志望動機がまったく思いつかない場合は、文章をいきなり完成させようとせず、転職理由、自分の経験、応募企業の特徴という三つの材料を別々に書き出してみましょう。

2026年9月更新のマイナビ転職でも、志望動機が書けない場合には自己分析や企業研究、転職理由の深掘りを行い、応募企業ならではの魅力を探すことがポイントとして紹介されています。

文章力の問題だと思っている人でも、実際には書く材料が整理できていないことが多いため、先に情報を集めてから組み合わせるほうが効率的です。

転職で変えたいことを書き出す

最初に「今回の転職で何を変えたいのか」を書き出すと、志望する会社を選んだ理由が見えやすくなります。

例えば専門性を高めたい、顧客と直接関わりたい、マネジメントへ挑戦したい、現場の仕事へ戻りたいなど、仕事内容に関する目的を中心に整理します。

年収や勤務地など条件面の希望も重要ですが、志望動機へつなげるためには仕事上で実現したいことも考えておきましょう。

  • 続けたい仕事
  • 変えたい仕事
  • 生かしたい経験
  • 新しく経験したいこと
  • 避けたい働き方
  • 今後目指す役割

例えば「管理職を続けるより顧客と直接関わりたい」と分かれば、プレイヤーとして営業経験を生かせる求人を選ぶ理由につながります。

逆に転職で実現したいことと応募求人の仕事内容が一致しない場合は、文章を工夫する前に、その会社へ応募する理由そのものを再確認したほうがよいでしょう。

求人票と経験を照らし合わせる

次に求人票を読み、仕事内容、必須条件、歓迎条件、求める人物像などを書き出し、自分の職歴と一致する部分を探します。

例えば「顧客との折衝経験」が求められているなら、営業職でなくても取引先との調整や問い合わせ対応など、似た経験をしていないか振り返ります。

40代は職歴が長いため、現在の仕事だけで判断せず、過去の部署やプロジェクトまでさかのぼると関連する経験が見つかることがあります。

求人の条件自分の経験
法人営業担当年数・顧客層
チーム運営後輩指導・管理経験
業務改善改善した仕事
顧客対応問い合わせ・交渉
専門知識資格・実務経験

一致する項目が複数ある場合は、求人で重要度が高そうなものや自分が具体的に説明できるものを優先します。

志望動機を書く前にこの作業を行うと、「自分が入りたい」という希望だけでなく、「自分を採用すると何を生かせるのか」という企業側の視点も取り入れられます。

三つの要素を一つの文章につなげる

転職目的、自分の経験、応募企業との接点が整理できたら、最後にそれらを一つの文章へつなげます。

基本形としては、「応募した理由」「これまでの経験」「入社後の貢献」という三段階にすると、40代でも職歴を詰め込みすぎずまとめやすくなります。

最初からきれいな文章を作ろうとせず、それぞれ一文ずつ書いてから接続を調整する方法も有効です。

  • なぜ応募したのか
  • 何を経験したのか
  • 何を生かせるのか
  • 入社後どう貢献するのか

例えば「顧客の課題解決まで関われる営業に魅力を感じ志望しました。現職では10年間法人営業を担当し、顧客と技術部門の調整を行いながら提案してきました。これまで培った関係構築力と調整力を生かして貴社の営業活動に貢献したいと考えています」という流れです。

完成後は会社名だけを別の会社へ置き換えても成立しないか確認し、成立する場合は応募企業ならではの魅力や自分との接点をもう一段具体化しましょう。

40代の志望動機は経験と応募企業の接点を明確にしよう

40代の履歴書で志望動機を書くときは、若い応募者より立派な文章を書こうとする必要はなく、これまでの経験と応募企業を選んだ理由が自然につながっていることが重要です。

まず「なぜこの会社へ応募するのか」を結論として示し、その理由を裏付ける自分の職務経験や実績を簡潔に加え、最後に「その経験を入社後にどのように生かすのか」まで書くと、応募理由と採用するメリットの両方を伝えやすくなります。

管理職経験がある人は人数や責任範囲を具体化し、管理職経験がない人は専門業務、顧客対応、業務改善、後輩指導など実際に積み重ねてきた経験を探し、40代だからという理由だけで無理にマネジメント能力を作る必要はありません。

未経験職種へ応募する場合も、過去のキャリアをゼロとして扱うのではなく、応募先でも利用できる顧客対応、調整、改善、教育、数字管理などの経験を探し、新たに学ぶ必要がある知識と分けて整理すると志望動機を作りやすくなります。

志望動機が思いつかないときは文章を書く前に、転職で実現したいこと、求人票で求められていること、自分がこれまで経験してきたことをそれぞれ書き出し、三つが重なる部分を探してみましょう。

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