40代の職務経歴書の書き方|長い職歴を整理して経験・実績・強みが伝わる形にしよう!

転職活動の進め方
※イメージとして作成した画像です

40代で転職活動を始めると、「職務経歴書に20年以上の経歴をすべて書くべきなのか」「何をアピールすればよいのか分からない」と悩む人は少なくありません。

20代や30代と比べて職歴が長くなりやすい40代は、勤務先、部署異動、担当業務、プロジェクト、実績、資格、後輩指導など書ける材料が増えるため、思いつく内容を時系列ですべて並べると情報量の多い職務経歴書になりがちです。

しかし、中途採用で重要なのは過去の経歴を漏れなく説明することだけではなく、応募先の採用担当者が「どのような仕事を経験してきた人なのか」「何ができるのか」「今回募集している仕事でどの経験を生かせそうか」を短時間で把握できる状態にすることです。

実際にハローワークの職務経歴書作成資料では、職務経歴のほかに活かせる経験や能力、自己PRなどを構成へ取り入れる考え方が示されており、職歴に合わせて編年体式やキャリア式などの記載スタイルを選べるようになっています。

40代の職務経歴書では、年齢に合わせて特別な形式を使う必要はありませんが、長い職歴をそのまま年表にするのではなく、応募企業に関係する経験を選び、担当業務、役割、実績、身につけたスキルを具体的に整理することが重要ですので、基本構成から書き方、管理職経験がない場合や転職回数が多い場合の考え方まで詳しく見ていきましょう。

40代の職務経歴書の書き方

40代の職務経歴書を書くときは、まず職務要約でこれまでのキャリアの全体像を示し、その後に勤務先ごとの職務内容、実績、活かせる経験やスキル、自己PRなどを整理すると読みやすくなります。

2026年6月更新のdodaの職務経歴書ガイドでも、職務要約はこれまでの経験や強みの要点をまとめ、「この人は何ができるのか」を伝えるためのパートとして説明されており、職務経歴についても単なる年表ではなく、自分の強みが伝わるよう編集することが重要とされています。

40代は経験の量が多いからこそ、情報を追加することより、応募する求人に必要な情報を選んで優先順位をつけることが職務経歴書作成の大きなポイントになります。

職務要約で全体像を伝える

40代の職務経歴書では、冒頭に職務要約を置き、採用担当者が詳しい職歴を読む前に自分のキャリアの全体像を把握できるようにしましょう。

職務要約には、主に経験してきた職種や業界、経験年数、担当してきた仕事、代表的な実績、得意分野などを簡潔にまとめ、細かな異動歴や業務内容は後の職務経歴で説明します。

例えば「大学卒業後、法人向け営業として約18年間勤務し、既存顧客への提案、新規開拓、営業計画の策定、後輩育成を経験しました」のように書けば、どのようなキャリアを持つ人なのかを最初に理解してもらえます。

  • 主な経験職種
  • 経験してきた業界
  • おおよその経験年数
  • 代表的な担当業務
  • 主な実績
  • 得意とする領域

マイナビ転職では職務経歴書の略歴について250文字前後で簡潔にまとめる方法が紹介されていますが、実際には利用するフォーマットや経歴によって適切な長さは異なるため、文字数だけに合わせる必要はありません。

40代では職歴が長い分、要約まで長くなりやすいので、「応募先へ最初に知ってほしいことは何か」を基準に情報を絞り、詳しい説明を職務経歴へ回すことが重要です。

担当業務を具体的に書く

職務経歴には会社名や所属部署だけではなく、自分が実際にどのような業務を担当していたのかを具体的に記載します。

dodaの職務経歴書ガイドでも、職務経歴は「いつ」「どの部門で」「誰に向けて」「何をしたか」という視点で整理する考え方が示されており、仕事内容を採用担当者がイメージできる情報にすることがポイントです。

例えば「営業を担当」とだけ書くより、「中小企業を中心とした既存顧客約50社を担当し、自社製品の提案、見積作成、受注後の納期調整、問い合わせ対応を担当」と書くほうが、仕事の範囲を理解してもらいやすくなります。

項目具体化する内容
顧客法人・個人・業界など
担当業務日常的に行った仕事
担当範囲地域・商品・案件など
役割担当者・リーダーなど
連携先顧客・他部署など

社内だけで通用する部署名やプロジェクト名を並べても応募先には仕事内容が分からない場合があるため、社外の人が読んでも理解できる表現へ置き換えます。

特に40代は経験が長いので、すべての細かな作業を書くのではなく、応募職種との関連性が高い業務を優先して具体化しましょう。

実績を数字や事実で示す

職務経歴書では担当業務だけでなく、その仕事でどのような成果を出したのかを書くと、自分の経験をより具体的に伝えられます。

営業なら売上、目標達成率、担当顧客数、新規契約数などが候補になり、事務なら処理件数、業務時間の削減、ミス削減、マニュアル作成など、職種に応じて成果を示す方法は変わります。

ただし、すべての仕事を数値化できるわけではないため、数字がない場合に無理に作る必要はなく、「業務フローを変更した」「新人向けマニュアルを作成した」「問い合わせ対応の手順を統一した」といった具体的な事実でも構いません。

職種実績を具体化する例
営業売上・契約数・達成率
事務処理件数・効率化
販売売上・客数・店舗改善
管理職人数・目標・改善実績
製造品質・生産性・安全
技術案件規模・改善・開発

40代では実績をたくさん持っている人もいますが、過去の成果をすべて列挙すると重要なものが埋もれるため、応募先で評価されそうな実績を優先します。

数字を書く場合は面接で質問されても説明できるものにし、正確な数字を確認できない場合は無理に断定せず、事実として説明できる範囲にとどめましょう。

応募先に関係する経験を厚くする

40代の職務経歴書で重要なのは、すべての仕事を同じ分量で書くのではなく、応募先の仕事内容に関連する経験ほど詳しく書くことです。

例えば現在は管理部門で働いていても、応募先が営業職であり、過去に10年間の営業経験があるなら、直近の仕事だけを詳しくするのではなく、その営業経験を採用担当者が把握できるように記載します。

逆に20年以上前に経験した業務が今回の求人とほとんど関係しないのであれば、担当業務を簡潔にまとめ、直近の関連経験へスペースを使う方法があります。

  • 求人の仕事内容を読む
  • 必須経験を確認する
  • 歓迎条件を確認する
  • 自分の類似経験を探す
  • 関連経験を詳しく書く
  • 関係の薄い経験は簡潔にする

職務経歴書は自分の人生を均等に記録する文書ではなく、応募企業が採用判断をするために必要な職務情報を整理する書類と考えると、情報の優先順位を決めやすくなります。

同じ人でも営業職へ応募するときと管理部門へ応募するときでは強調すべき経験が変わるため、可能であれば応募先に合わせて内容を調整しましょう。

強みを経験で裏付ける

40代の職務経歴書では、「コミュニケーション能力があります」「責任感があります」といった抽象的な強みだけを書くのではなく、その強みが実際の仕事でどのように表れてきたのかを示すことが重要です。

dodaの職務経歴書ガイドでも、職務経歴は自己PRを裏付けるものとして整理する考え方が示されているため、職務経歴と自己PRの内容に一貫性を持たせましょう。

例えば調整力を自己PRにするなら、顧客と社内の製造部門との納期調整を担当した経験や、複数部署が参加するプロジェクトの進行を担当した経験などを職務経歴にも記載します。

強み裏付けになる経験
調整力部署間・顧客との調整
改善力業務フローの見直し
提案力顧客への提案実績
育成力新人・後輩指導
専門性長期間の実務経験

40代になると自分では当たり前に行っている仕事が強みになっていることもあるため、周囲から頼まれる仕事や繰り返し任されてきた役割も振り返ってみましょう。

自己PRだけ立派に作るのではなく、「その強みを証明する出来事が職務経歴のどこに書かれているか」を確認すると、書類全体の説得力を高めやすくなります。

マネジメント経験を具体化する

管理職やリーダー経験がある40代は、「課長としてマネジメントを担当」と役職名だけを書くのではなく、何人を対象にどのような管理をしていたのかを具体的に記載します。

マネジメントといっても、目標設定、売上管理、進捗確認、人材育成、採用、評価、業務改善など範囲はさまざまなので、応募求人で求められる役割と関連する経験を優先しましょう。

例えば「営業課長として10名を管理し、個人目標の設定、月次進捗管理、1on1、新人育成を担当」のように書けば、管理職として行っていた仕事を具体的に伝えられます。

  • 管理した人数
  • メンバー構成
  • 目標管理
  • 進捗管理
  • 人材育成
  • 評価経験
  • 業務改善

管理職経験が長くても、応募先がプレイヤーとしての専門性を重視する求人なら、マネジメントだけを強調せず、自分自身が担当してきた実務経験も記載する必要があります。

反対に管理職候補へ応募するなら、個人の成果だけでなく、チームの成果を作るためにどのような仕組みや行動を取り入れたのかまで整理しましょう。

管理職経験がなくても実務経験を書く

40代で管理職経験がないと、「職務経歴書でアピールできるものがない」と考える人もいますが、すべての求人が40代に管理職経験を求めているわけではありません。

長期間の専門業務、顧客対応、トラブル対応、後輩への業務説明、社内調整、業務改善など、役職がなくても仕事の中で蓄積してきた経験は職務経歴書の材料になります。

例えば正式なリーダーではなくても、新人が配属された際に業務を教えていた、繁忙期の作業分担を調整していた、部署内のマニュアル作成を任されていたといった経験があれば、事実として記載できます。

経験伝えられる能力
新人への指導説明・育成
顧客対応関係構築
クレーム対応問題対応
業務改善改善提案
部署間調整調整力
専門業務実務知識

役職を持っていなかったことを弁解するのではなく、実際に何を担当し、周囲からどのような役割を任されていたのかを具体的に書きましょう。

40代らしさを出すために存在しないマネジメント経験を作るのではなく、自分の実務経験の中から応募企業が必要としている能力との接点を探すことが重要です。

古い経歴は重要度を考えて整理する

40代になると新卒入社時から20年以上の職歴を持つ人もいるため、すべての期間を同じ詳しさで書くと職務経歴書が長くなりやすくなります。

過去の職歴を勝手に消すという意味ではなく、勤務した事実は示しながら、応募求人との関連性が高い期間を詳しく、関連性の低い期間を簡潔にするという情報整理が必要です。

例えば20年前に経験した一般事務が今回の営業管理職求人とほとんど関係なく、その後15年間の営業経験が重要なのであれば、営業経験へより多くのスペースを割きます。

  • 応募職種との関連性
  • 経験の新しさ
  • 専門性の高さ
  • 成果の大きさ
  • 現在にも生きるスキル

一方で古い経験でも応募先で直接生かせるものなら、単に昔だからという理由で短くする必要はありません。

「古いか新しいか」だけではなく、「今回の採用判断にどの程度必要な情報か」という基準で説明量を調整すると、長い職歴を読みやすくまとめられます。

40代の職務経歴書で押さえたい基本構成

職務経歴書には履歴書のような全国共通の一つの様式があるわけではなく、自分の職歴に合わせて構成を調整できます。

ハローワークの職務経歴書作成資料でも、標題、氏名、日付、職務経歴などを基本としながら、活かせる経験や能力、自己PRなど必要な項目を選択する考え方が示されています。

40代では項目を増やしすぎるより、採用担当者が知りたい情報を探しやすい順序に整理し、書類全体に一貫性を持たせることが重要です。

基本項目を整理する

一般的な職務経歴書では、タイトル、日付、氏名、職務要約、職務経歴、活かせる経験やスキル、資格、自己PRなどを必要に応じて配置します。

すべての項目を必ず作らなければならないわけではなく、自分の職歴と応募求人を考え、採用担当者へ伝える必要がある項目を選びます。

例えば資格が応募職種にほとんど関係しない場合は資格欄を大きくする必要はなく、専門スキルが重要な職種なら使用できるツールや技術を独立した項目にできます。

  • タイトル・日付・氏名
  • 職務要約
  • 職務経歴
  • 活かせる経験・スキル
  • 資格・免許
  • 自己PR

応募企業から指定されたフォーマットがある場合はその指示を優先し、指定がなければ自分のキャリアを理解してもらいやすい構成を選びましょう。

40代は材料が多いため、項目を増やすより「この項目は採用担当者に何を伝えるために置くのか」を考えると情報を整理しやすくなります。

職務要約と職務経歴を使い分ける

職務要約と職務経歴に同じ内容を繰り返し書くと書類が長くなるため、それぞれの役割を分けて考えましょう。

職務要約ではキャリア全体を短く示し、職務経歴では会社、部署、担当業務、役割、実績などの詳細を説明します。

採用担当者が職務要約を読んだ段階で興味を持ち、その根拠を職務経歴で確認できるような関係にすると読みやすくなります。

項目主な役割
職務要約キャリアの全体像
職務経歴具体的な仕事内容
実績成果の裏付け
スキル生かせる能力
自己PR強みと再現性

例えば職務要約に「法人営業を約15年間経験」と書いたなら、職務経歴では担当顧客、営業方法、商品、実績などを具体的に記載します。

同じ文章をコピーするのではなく、要約から詳細へ自然に情報が深くなる構成を意識しましょう。

自己PRは応募先への再現性を示す

職務経歴書の自己PRでは、自分の性格を説明するだけではなく、これまでの仕事で発揮した強みが応募先でもどのように生かせるかを伝えます。

例えば「責任感があります」だけでなく、難しい案件でも関係部署と調整しながら納期まで担当した経験を説明し、その経験を応募先の業務にも生かしたいとまとめます。

40代では経験が豊富なので、自己PRを三つも四つも並べるより、求人との関連性が高い強みを絞ったほうが印象を明確にできます。

  • 強みを結論で示す
  • 具体的な経験を書く
  • 取った行動を説明する
  • 成果を示す
  • 応募先での生かし方を書く

職務経歴に書かれていない経験を突然自己PRで出すより、経歴部分に根拠となる仕事内容や実績が記載されている状態を作りましょう。

自己PRは「自分は優秀です」と主張する欄ではなく、過去の経験から応募先でも再現できそうな能力を採用担当者に理解してもらう欄として考えると書きやすくなります。

40代の職歴に合う職務経歴書の形式

職務経歴書には、時系列で職歴を整理する編年体式や、仕事内容や分野ごとに経験を整理するキャリア式などがあり、自分の経歴に合わせて選べます。

ハローワークでも職務経歴を表現する複数の記載スタイルが紹介されており、転職回数や経験職種などに合わせて構成を考えることができます。

40代だから特定の形式を使うのではなく、自分の強みを応募先へ最も分かりやすく伝えられる形式を選ぶことが基本です。

同じ仕事を続けてきた人は時系列で整理する

一つの職種や関連性の高い仕事を長期間続けてきた人は、入社から現在までを時系列に整理するとキャリアの積み上がりを伝えやすくなります。

例えば営業担当から主任、課長へ役割が広がってきた場合は、年代順に担当顧客、仕事内容、役割の変化を示すことで成長の流れを理解してもらえます。

ハローワークの同職種への転職向け記載例でも、経験者として職務内容や実績、身につけた知識や能力を具体的に伝えることがポイントとして示されています。

  • 同じ職種を長く経験
  • 社内で役割が拡大
  • 専門性が段階的に向上
  • キャリアの流れが明確
  • 転職回数が比較的少ない

ただし時系列で書く場合も単なる社歴にならないよう、それぞれの時期で何を担当し、何を身につけ、どのような成果を出したかを記載しましょう。

40代では期間が長いため、古い時期は要点を絞り、直近や応募先に関連する期間を詳しくするとメリハリをつけられます。

転職回数が多い人は経験を整理する

複数回の転職を経験している40代は、会社ごとに説明を並べると、自分の専門性より勤務先の数が目立つ場合があります。

ハローワークでは転職が多い場合の記載例としてキャリア式も紹介されており、職務や能力のまとまりから経験を伝える方法を検討できます。

例えば複数企業で営業を経験しているなら、法人営業、新規開拓、既存顧客管理、後輩育成など共通する経験を整理すると、自分が積み重ねてきた能力を把握してもらいやすくなります。

経歴の特徴整理の視点
転職回数が多い共通する専門性
複数業界を経験転用できる能力
職種が複数ある応募職種との接点
短期勤務がある担当業務を事実で記載
一貫性が見えにくい経験の共通点を整理

ただし勤務した会社そのものを隠すのではなく、在籍した事実を正確に記載したうえで、応募先へ伝えたい能力が分かりやすくなるよう構成を工夫します。

転職回数の多さを無理に正当化するより、それぞれの職場で何を経験し、現在どのような能力として蓄積されているのかを説明できる状態にしましょう。

異職種へ応募する人は共通スキルを示す

40代で未経験職種へ転職する場合は、過去の職種名が応募先と異なるため、職歴を並べるだけでは「今回の仕事で何を生かせるのか」が分かりにくいことがあります。

ハローワークの異職種への転職向け資料では、異なる職種へ転職する理由に加え、応募する仕事を理解していることや、その仕事を行うための能力や適性を説明する考え方が示されています。

例えば販売職から法人営業へ応募する場合は、商品説明、顧客ニーズの把握、提案、売上管理など、営業でも利用できる経験を職務経歴から取り出します。

  • 顧客対応
  • 課題の把握
  • 提案経験
  • 数字管理
  • 関係者との調整
  • 業務改善
  • 後輩指導

未経験だから過去の経験が使えないと考えるのではなく、応募求人の仕事内容を細かく分解し、自分が似た行動を経験していないか探しましょう。

一方で応募職種に必要な専門知識が不足している場合は、それを経験があるように見せるのではなく、現在学んでいる内容や習得する姿勢を事実の範囲で補足することが大切です。

40代の職務経歴書でよくある失敗

40代の職務経歴書は、経験が少ないことよりも情報量が多くなりすぎることで読みづらくなるケースがあります。

「長く働いてきたのだから全部書かなければ」と考えると、業務の羅列が続き、結局何を得意とする人なのかが分からない書類になってしまいます。

書き終えたら内容を増やすだけではなく、採用担当者の立場から必要な情報へすぐ到達できるかを確認しましょう。

長い職歴を全部同じ分量で書く

20年以上のキャリアをすべて同じ詳しさで説明すると、職務経歴書が長くなり、今回の求人に関連する重要な経験が埋もれてしまいます。

dodaの転職Q&Aでは、職務経歴書について読みやすさを意識し、情報量が多すぎる書類を避けることが紹介され、A4で2~3枚程度が一つの目安として示されています。

ただし枚数だけを絶対条件として削るのではなく、職歴の長さや専門性に応じて必要な情報を残し、重複や関連性の低い説明を整理することが重要です。

  • 同じ説明を繰り返さない
  • 古い関連性の低い業務を簡潔にする
  • 応募職種に近い経験を詳しくする
  • 実績を優先する
  • 自己PRとの重複を減らす

例えば入社直後の研修内容を詳細に書くより、直近で担当した大規模案件や応募職種に近い仕事へスペースを使ったほうが採用判断に役立つ可能性があります。

職歴を削除するというより、勤務歴は示しつつ説明量を調整するという考え方で整理すると、経歴の正確性と読みやすさを両立できます。

仕事内容の羅列だけで終える

「電話対応」「資料作成」「顧客訪問」「見積作成」と業務名だけを並べると、何を経験したかは分かっても、その人がどの程度のレベルで仕事を担当していたのかまでは伝わりません。

仕事内容に加えて、対象となる顧客、担当規模、自分の役割、工夫したこと、成果などを必要に応じて補足しましょう。

例えば「新人教育」と書くだけでなく、「新入社員3名のOJTを担当し、業務手順の説明と進捗確認を実施」と書けば経験の具体性が増します。

弱い表現具体化する視点
営業顧客・商品・手法
事務処理内容・件数
管理人数・範囲
改善課題・変更内容
教育対象・方法

すべての業務を長文で説明する必要はなく、応募先が特に知りたいと思われる経験を選んで具体化します。

採用担当者が「この経験なら当社のこの仕事でも生かせそうだ」と想像できる程度の情報を入れることを目標にしましょう。

年齢に合わせて実績を誇張する

40代になると「大きな実績がなければ採用されないのではないか」と考え、成果を必要以上に大きく表現したくなることがあります。

しかし職務経歴書に書いた内容は面接で詳しく確認される可能性があるため、自分一人の成果ではないプロジェクトを個人の実績として書いたり、担当していない管理業務をマネジメント経験として書いたりすることは避けましょう。

チームで達成した成果なら、「5名のプロジェクトメンバーとして○○を担当」のように、自分の役割を明確にすれば十分なアピール材料になります。

  • 役職を実際より大きくしない
  • チーム成果を独占しない
  • 経験年数を正確にする
  • 数値を作らない
  • 担当範囲を誇張しない

40代の強みは派手な肩書きだけではなく、長期間の実務、安定した顧客対応、トラブルへの対応、改善の積み重ねなどにもあります。

年齢に合わせて経歴を立派に見せるのではなく、実際に経験してきたことを具体的に説明し、その経験が応募先でどう役立つかを示しましょう。

40代で職務経歴書が書けないときの作り方

職務経歴書を作ろうとしても手が止まる場合は、最初から完成形を書こうとせず、これまでの仕事を棚卸しすることから始めると進めやすくなります。

40代の場合は経験が多いため、「何も書くことがない」というより、材料が整理されておらず、自分でも何を優先すればよいのか分からなくなっているケースがあります。

過去の仕事を一度広く書き出したうえで、求人票と照らし合わせて必要なものを選ぶという順序で進めましょう。

仕事を時系列で棚卸しする

まず勤務した会社、部署、期間、役職、担当業務、実績、身につけた知識などを時系列で書き出します。

この段階では職務経歴書の文章にする必要はなく、自分だけが見るメモとして細かな経験まで挙げて構いません。

40代では忘れている経験もあるため、過去の履歴書、評価資料、資格証明、担当プロジェクトなど確認できる資料があれば事実関係を整理する材料にします。

  • 勤務先
  • 在籍期間
  • 部署
  • 役職
  • 担当業務
  • 実績
  • 身につけたスキル
  • 後輩指導
  • 業務改善

自分にとって日常的だった仕事も、別の会社から見れば価値のある経験である場合があるため、最初の棚卸しでは「こんなことは大したことではない」と判断せず書き出します。

材料を集めた後で応募求人との関連性を見ながら取捨選択するほうが、最初から完成文を考えるより自分の強みを見落としにくくなります。

求人票と経験を照らし合わせる

棚卸しが終わったら、応募求人の仕事内容、必須条件、歓迎条件、求める人物像などと自分の経験を照らし合わせます。

例えば求人に「法人顧客との折衝経験」と書かれていれば、自分が営業職でなくても取引先との調整や仕入先との交渉を経験していないか確認します。

求人の言葉と自分の職歴の言葉が違っていても、実際の行動や能力が共通していることがあるため、職種名だけで判断しないことがポイントです。

求人の条件探す経験
顧客折衝営業・調整・交渉
業務改善手順変更・効率化
育成OJT・新人指導
リーダー経験進行管理・取りまとめ
数字管理売上・予算・在庫管理

一致する経験には印を付け、職務要約、職務経歴、活かせるスキル、自己PRのどこで伝えるかを決めます。

この作業を応募先ごとに行えば、同じ職務経歴書を大量に送るのではなく、求人で必要とされる経験が見つけやすい書類へ調整できます。

採用担当者の視点で削る

最後に職務経歴書全体を読み返し、「今回の採用担当者が知る必要のある情報か」という視点で内容を整理します。

40代では書けることが多いため、作成段階では追加する作業よりも、完成段階で重複や関連性の低い説明を削る作業が重要になります。

例えば職務要約、職務経歴、自己PRのすべてで同じ実績を長く説明している場合は、要約では短く触れ、職務経歴で詳細を示し、自己PRではその経験から分かる強みに焦点を移します。

  • 同じ内容を繰り返していないか
  • 応募職種と無関係な説明が長くないか
  • 重要な経験が埋もれていないか
  • 専門用語が多すぎないか
  • 担当業務と成果が区別できるか
  • 強みの根拠が書かれているか

また社内用語や業界特有の略称は、異業界の採用担当者には意味が伝わらない可能性があるため、一般的な言葉へ置き換えます。

完成した職務経歴書は「自分の経歴を全部書けたか」ではなく、「応募先が必要としている経験を短時間で見つけられるか」という基準で見直しましょう。

40代の職務経歴書は経験の量より伝わり方を意識しよう

40代の職務経歴書では、20年以上のキャリアを一つ残らず詳しく説明することより、応募先に必要な経験を選び、自分が何をしてきた人なのかを分かりやすく伝えることが重要です。

まず職務要約で経験職種や得意分野などキャリアの全体像を示し、職務経歴では勤務先、担当業務、役割、実績を具体化し、活かせるスキルや自己PRではそれらの経験から身につけた強みを応募先でどのように生かせるのかへつなげましょう。

管理職経験がある人は役職名だけでなく管理人数、目標管理、人材育成、業務改善など実際のマネジメント内容を書き、管理職経験がない人は専門業務、顧客対応、後輩指導、部署間調整、改善経験など、自分が実務の中で担ってきた役割を具体的に整理することがポイントです。

また転職回数が多い場合や複数の職種を経験している場合でも、経歴を隠すのではなく、それぞれの職場で得た経験の共通点を整理し、応募職種で利用できる能力が見える構成を検討できます。

職務経歴書が書けないときは、いきなり文章を作るのではなく、これまでの勤務先、担当業務、実績、改善経験、顧客対応、後輩指導などを一度すべて棚卸しし、その後で求人票と照らし合わせて関連性の高いものを選ぶと、自分の長いキャリアを応募先へ伝わる職務経歴書へ整理しやすくなります。

\ 最新情報をチェック /

コメント

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました